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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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脳梗塞と意識不明:突然倒れたときの受診と判断の目安を知る

2025/12/15


脳梗塞と意識不明:突然倒れたときの受診と判断の目安を知る

脳梗塞と意識不明をどう理解するか

「いきなり倒れて意識不明になったら、脳梗塞なのか」。こうした不安は、とても自然なものです。ただ実際には、脳梗塞の多くは意識が保たれたまま始まることが、国内外のガイドラインで示されています(日本脳卒中学会 2019、AHA 2019)。つまり「意識不明かどうか」だけで判断してしまうと、受診のタイミングを逃してしまう可能性があります。

脳梗塞とは、脳の血管が血のかたまりなどで詰まり、その先の脳細胞に血液が届かなくなる病気です。詰まる場所と範囲によって、顔がゆがむ、片側の手足に力が入らない、言葉が出にくい、視野が欠ける、ふらついて歩けないなど、さまざまな症状が出ます。意識がなくなるのは、脳の深い部分や広い範囲が傷ついたときなど、ごく一部のケースです。

一方で、心停止や重い不整脈、くも膜下出血、重い低血糖、てんかん発作などでも突然の意識不明は起こり得ます。ご家族としては「脳梗塞かどうか」を言い当てる必要はありません。大切なのは、「いつもと違う」「おかしい」と感じた変化を見逃さず、「これは自宅で様子を見る範囲を超えているかもしれない」と判断したときに、ためらわず救急要請につなげることです。

この記事では、脳梗塞の前兆サインと意識不明の関係を整理しながら、救急要請のタイミングから入院中の点滴治療、退院後の再発予防まで、ひと続きの流れとして解説します。いざというとき、「何を手がかりに判断すればよいのか」を、落ち着いて思い出せるようにしておきませんか。

まず押さえたい三つの問い

脳梗塞と意識の変化を理解するうえで、最初に次の三つを意識しておくと整理しやすくなります。

  • 症状は突然始まったかどうか(急に出たか、じわじわか)。
  • 左右差があるかどうか(片側だけの麻痺やしびれがあるか)。
  • 意識がはっきりしているか、ぼんやりしているか、呼びかけに反応するか。

あなた自身や身近な人に何かあったとき、この三つの観点で様子を振り返る習慣があるでしょうか。

時間との勝負になる理由

脳梗塞は「時間との勝負」とよく言われます。血管が詰まってから治療を始めるまでの時間が短いほど、後遺症を軽くできる可能性が高いことが、多くの研究で示されているからです(AHA 2019)。そのため、「様子を見る」時間が長くなるほど、回復のチャンスを削ってしまうことにもなります。

📌 要点

脳梗塞は多くの場合、意識が保たれたまま始まります。「意識不明かどうか」ではなく、突然の片麻痺やろれつ障害など「いつもと違う神経のサイン」があるかどうかを受診判断の手がかりにします。

🪶 日常へのアドバイス

家族で「急に片側の手足が動かない・言葉が出ないときはすぐ119番」といった合図をあらかじめ共有しておきましょう。いざというとき、迷う時間を減らすことにつながります。

脳梗塞と意識不明:脳のどこで何が起きているか

脳梗塞で意識不明になるかどうかは、「どの血管が、どれだけ広い範囲で」詰まるかによって左右されます(AHA 2019)。大脳半球の表面の限られた部分だけが障害される場合、多くは意識が保たれます。一方、脳の深い部分(脳幹と呼ばれる部分)や両側の大脳半球が広く障害されると、意識レベルが低下しやすくなります。

脳には、目を覚ましていられる状態を保つ「覚醒のスイッチ」のような働きがあります。このスイッチに関わる神経のネットワークが脳幹から大脳にかけて広がっており、ここに血流障害が及ぶと、呼びかけへの反応が鈍くなったり、完全に意識を失ったりします。これが脳梗塞による意識不明の一つのメカニズムです。

ただし、実際の臨床では、意識レベルは「完全に覚醒」か「完全に意識不明」かの二択ではありません。「なんとなくぼんやりしている」「返事はするが、質問と答えがかみ合わない」「痛み刺激には反応するが、呼びかけには反応しない」といった、グラデーションの中で変化していきます。ご家族が「いつもと比べて明らかにおかしい」と感じる変化は、数字の評価以上に重要な情報です。

どんな脳梗塞が意識不明につながりやすいか

研究やガイドラインの整理では、次のようなパターンが「意識障害を伴いやすい脳梗塞」として挙げられています(日本脳卒中学会 2019、AHA 2019)。

  • 脳幹部の広い範囲の梗塞
  • 大脳半球の両側にまたがる広範囲の梗塞
  • 急激な脳浮腫を伴う大きな中大脳動脈領域梗塞

ただし、こうした情報はあくまで医療側が治療方針を考えるときの材料であり、ご家族が現場で見分ける必要はありません。大事なのは、どんな種類の脳梗塞であれ、「時間が経つほど広がる可能性がある」という点です。意識がはっきりしていても、突然の片麻痺やろれつ障害があれば救急受診が必要だと考えます。

自宅で判断しきれない領域を意識する

「意識があるかどうか」だけで脳梗塞かどうかを切り分けることは、安全とは言えません。自宅で判断しきれない領域が広いからこそ、「疑わしければ医療機関で検査してもらう」という方針がガイドラインでも推奨されています。どこまでを自分たちで様子を見るのか、その線引きを意識しておきましょう。

📌 要点

脳梗塞で意識不明になるのは、脳幹や広い範囲が障害される一部のケースです。多くの脳梗塞では意識は保たれたままで、症状の有無と経過時間が治療のカギになります。

🪶 日常へのアドバイス

「脳梗塞=必ず意識不明」ではないことを、家族で一度共有しておきましょう。意識があっても片麻痺やことばの異常があれば救急レベルだと、あらかじめ話しておくと判断しやすくなります。

意識はあるのに危険なサインと受診の目安

ここからは、意識が保たれている場合の脳梗塞のサインと、受診の目安について整理します。国際的には「FAST」という合言葉が知られていますが、内容を日本語で言い換えると次のようになります(AHA 2019)。

  • 顔(Face):片側の顔がゆがんでいないか。
  • 腕(Arm):片側の腕や脚に力が入らない、持ち上げた腕が落ちてこないか。
  • ことば(Speech):ろれつが回らない、言葉が出ない、言っていることが理解しづらくないか。
  • 時間(Time):いつ始まったか、何時何分からか。

これらのうち一つでも突然現れたら、意識がはっきりしていても脳梗塞を疑い、救急要請を検討するべきとされています(AHA 2019)。「少しおかしいけれど歩けているから様子を見る」という判断が、治療の機会を失う原因になることもあります。

また、片側のしびれだけ、視野の一部が欠けるだけ、ふらついてまっすぐ歩けないだけ、といった「一見軽く見える症状」でも要注意です。小さな脳梗塞や一過性脳虚血発作(脳の一時的な血流低下)が隠れていることがあり、その後の本格的な発作の前ぶれになることも報告されています(AHA 2019)。

119番をためらわないための基準

実際に「救急車を呼ぶかどうか」を迷う場面では、次の三つを基準にしてみてください。

  • 症状が突然現れた。
  • 左右どちらかの顔・手足・視野に偏った症状がある。
  • ことばがはっきりしない、返事が遅い、いつもと様子が違う。

このうち一つでも当てはまれば、脳梗塞を含めた脳の病気が疑われるため、119番通報を優先するのが安全です。住んでいる自治体に救急電話相談(例:#7119)がある場合でも、明らかな麻痺やろれつ障害があるときは、相談を挟まず直接119番が勧められています(厚労省・自治体の救急情報)。

家族としてできる観察とメモ

救急隊や病院での診察に役立つのは、「いつから」「どんな変化が」「どのくらいの速さで」起きたかという情報です。可能であれば、症状が出た時刻、最初に気づいた症状、持病や内服薬、最近の体調変化などをメモにまとめておくと、診断や治療方針の決定がスムーズになります。

📌 要点

意識があるからといって安全とは限りません。顔・腕・ことばのどれかに突然の変化があれば、脳梗塞を疑って救急要請を検討します。「いつから」「どんな症状か」の情報は診断の要になります。

🪶 日常へのアドバイス

ご家族の持病や内服薬、かかりつけ医の情報を、日ごろから紙やスマートフォンのメモにまとめておきましょう。いざというとき、救急隊員や医師にすぐ渡せると安心です。

意識不明を伴う脳梗塞の入院と点滴治療の役割

救急車で搬送されると、まずCT検査で脳出血か脳梗塞かを見分けます。そのうえで、症状が始まってからの時間や画像所見、全身状態を踏まえて、治療法が検討されます。発症から4.5時間以内で条件を満たす場合、t-PAという薬剤を点滴で投与し、詰まった血管内の血栓を溶かす治療が行われることがあります(日本脳卒中学会 2019、AHA 2019)。

さらに、大きな血管が詰まっている場合には、カテーテルを用いて血栓を直接取り除く血管内治療が検討されます。これらの治療は、意識がはっきりしている患者さんでも、意識が低下している患者さんでも、「発症からの時間」「画像所見」「全身状態」などの条件を満たしていれば適応になります。意識不明かどうかよりも、医学的な条件が優先されます。

意識不明の状態で入院した場合、気道を確保するための人工呼吸管理、血圧や血糖の調整、脳のむくみ(脳浮腫)を抑える治療なども並行して行われます。生命を守るための治療と、脳のダメージを最小限に抑える治療が、集中治療室や高度なモニタリング環境のなかで進められます。

点滴治療の「限界」と「意味」

t-PAの点滴は、詰まった血管を再開通させる強力な治療ですが、すべての患者さんに使えるわけではありません。出血のリスクが高い場合や、発症から時間が経ちすぎている場合など、適応外になるケースもあります。そのときは、抗血小板薬や抗凝固薬の内服、点滴による水分管理、血圧・血糖のコントロールなど、より安全な治療に切り替えます。

「強い治療をしなかったから悪くなったのではないか」と感じるご家族もいるかもしれません。しかしガイドラインでは、「その人の状態で得られる利益」と「起こり得る危険」のバランスを考えたうえで治療を選ぶことが重視されています。意識不明かどうかだけでなく、年齢や持病、これまでの生活背景も含めて総合的に判断されます。

ICU・SCUで家族が確認しておきたいこと

集中治療室や脳卒中ユニット(SCU)に入室した場合、主治医や看護師に次のような点を確認しておくと、状況を理解しやすくなります。

  • 今の状態で一番問題になっている点は何か(脳そのものか、心臓か、呼吸かなど)。
  • 今行っている治療の目的は何か(命を守るためか、後遺症を減らすためか)。
  • 今後数日〜1週間で予想される経過と、注意して見ておくべき変化は何か。

こうした質問は、治療方針に口出しをすることではありません。ご家族が状況を理解し、これからの時間の過ごし方を考えるための大切な情報になります。

📌 要点

t-PA点滴や血管内治療は、発症からの時間や画像所見などの条件を満たした場合に選択されます。意識不明かどうかだけで判断されるわけではなく、安全性と効果のバランスを踏まえて治療法が決められます。

🪶 日常へのアドバイス

健康なときから、自分や家族の持病や服薬状況、アレルギー歴を整理しておきましょう。救急搬送時にこれらをすぐ伝えられることが、治療の選択肢を広げる助けになります。

再発予防とこれからの生活をどう整えるか

急性期の治療を乗り越えたあと、大切になるのが再発予防と生活の立て直しです。脳梗塞の再発リスクは、血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙などのコントロールで大きく変わることが、多くの研究で示されています(AHA 2019、WHO非感染性疾患の資料)。一方で、全てを完璧に守ろうとすると、かえって生活が苦しくなってしまうこともあります。

再発予防の内服薬(抗血小板薬や抗凝固薬、降圧薬など)は、「一生飲み続けることが前提」と説明されることも多いですが、これは「途中で自己判断でやめるとリスクが上がる」ことを避けるための説明です。飲み忘れが多い、眠気などでつらい、といった悩みがある場合は、遠慮なく主治医に相談して構いません。薬の種類や量を調整することで、続けやすい形を一緒に探していくことができます。

リハビリテーションは、麻痺やしびれの改善だけでなく、「自分でできることを増やす」「転倒や再発を防ぐ」ための取り組みでもあります。理学療法士や作業療法士は、歩行やバランス、手の使い方だけでなく、疲れやすさや不安感も含めて一人ひとりの生活を一緒に考えていきます。意識不明になるような重い発作を経験した方でも、退院後の生活のなかで「自分なりにできること」が必ず見つかります。

「頑張る」より「続けられるリズム」を優先する

再発予防では、「今日だけ頑張る」よりも「無理なく続けられる生活のリズム」を整えることが重要です。例えば、毎日1時間の運動を目指すよりも、10〜15分の歩行をこまめに続ける方が現実的かもしれません。塩分制限も、いきなり全面的に変えるのではなく、「まずは外食の頻度を少し減らす」「汁物の塩分を意識して減らす」など、小さな一歩から始める方法があります。

意識不明を伴うような重い発作を経験したご本人やご家族は、「またあのようなことが起きるのではないか」という不安を抱えがちです。その不安を少しでも軽くするためには、検査結果や再発リスクについて主治医と率直に話し合い、わからないことを残さないことも大切です。「どこまで良くなる可能性があるのか」「何に気をつければよいのか」を共有しておくことで、不安を一人で抱え込まずに済みます。

医療・介護・地域の支援をつなげる

退院後の生活は、病院だけでなく、かかりつけ医、訪問看護、リハビリ、ケアマネジャー、地域包括支援センターなど、多くの支援者と一緒に作っていくものです。一人で全てを背負わず、「どこに相談すればよいか」を早めに確認しておくことで、「また何かあっても大丈夫だろう」という安心感を少しずつ育てていけます。

📌 要点

再発予防では、血圧や血糖、心房細動、喫煙などの危険因子の管理と、内服薬・リハビリの継続が重要です。「完璧さ」よりも「続けられる生活リズム」を医療者と一緒に探すことが、長期的な安心につながります。

🪶 日常へのアドバイス

生活習慣の見直しは、一度に全てを変えようとせず「1〜2週間で試せる小さな変更」を一つだけ選んで始めてみましょう。うまくいったら続け、合わなければ別の方法を主治医やリハビリスタッフと相談する、くらいの柔らかさで構いません。

まとめ:脳梗塞と意識不明のサインをどう受け止めるか

ここまで見てきたように、脳梗塞そのものは「脳の血管が詰まる病気」ですが、意識不明になるかどうかは、どの血管がどの程度の広さで障害されるかによって大きく変わります(AHA 2019/日本脳卒中学会ガイドライン)。意識がはっきりしているから安全、ということではなく、「いつもと違う神経のサイン」があるかどうかが重要でした。

特に、片側の手足の脱力・しびれ、ろれつが回らない、視野の欠け、急な激しい頭痛など、顔・手足・ことばのどれかに変化が出ている場合は、意識が保たれていても脳梗塞を強く疑い、119番通報を優先する必要があることをお伝えしました(AHA 2019, WHO/WSOの啓発資料)。
一方で、完全に意識を失って倒れた場合は、脳梗塞だけでなく、心停止、不整脈、くも膜下出血、低血糖、てんかん発作など、命に関わる別の原因も同時に考えます。そのため、「脳梗塞かどうか」を自宅で見分けることにこだわるよりも、「突然の意識不明=緊急度が高いサイン」と受け止めて救急要請する、という姿勢が大切でした。

入院後は、CT・MRIなどで出血か梗塞かを見分け、時間や症状の程度に応じて、静注血栓溶解療法(t-PA点滴)や血管内治療(カテーテルによる血栓回収)、脳浮腫や合併症への対処が行われます(日本脳卒中学会 2019)。その後は、リハビリテーションと再発予防(血圧・血糖・コレステロール・禁煙・生活習慣の調整)が、長い目で見た生活の質を左右します。

ここまで読んで、「どこまでが自宅で様子を見てよい範囲で、どこからが救急車の範囲なのか」を、少し具体的にイメージできたでしょうか。迷ったときは、

  • 急に始まったか(突然かどうか)。
  • 左右差があるか(片側の麻痺やしびれ)。
  • 意識レベルが変わっていないか(ぼんやり・返事が遅い・呼びかけに反応しない)。

といった点を手がかりに、「これはいつもと違う」「自分だけでは判断しきれない」と感じた時点で、ためらわず救急要請を検討してください。そして退院後は、頑張り続けることよりも、「無理をしなくても続けられる生活のリズム」を医療者と一緒に探していくことが大切です。

📢 迷ったら、まず相談を

「これって脳梗塞かも…?」と感じたら受診のサインです。症状が突然・いつもと違うなら、ためらわず119番を。退院後のリハビリや在宅支援のご相談は、地域の医療機関・保健所・ケアマネジャーにお問い合わせください。

🗂 よくある質問

Q:

意識がはっきりしていても、脳梗塞の可能性はありますか?

A:

はい、あります。多くの脳梗塞は意識が保たれたまま起こり、片側の手足の脱力やしびれ、ろれつ障害、視野の異常など「顔・手・ことば」の変化として現れます。そのため、意識があるからといって安心せず、突然出た神経症状は救急受診のサインと考えることが勧められています(AHA 2019)。

Q:

意識不明になったら、必ず脳梗塞ですか?

A:

いいえ、必ずしも脳梗塞とは限りません。心停止、不整脈、くも膜下出血、低血糖、てんかん発作など、他の原因でも意識不明は起こります。原因は救急での検査(心電図、血液検査、CT・MRIなど)を行って初めて絞り込めるため、自宅で原因を決めつけず、119番通報を優先することが重要です(AHA 2019, WHO)。

Q:

どんな状態になったら119番をするべきでしょうか?

A:

「突然」「いつもと違う」神経症状が一つでも出た時点で、迷わず119番を検討してください。具体的には、片側の顔や手足の脱力・しびれ、ろれつが回らない、突然の激しい頭痛、片目または半分の視野が見えにくい、立てない・歩けない、意識がぼんやりして反応が悪い、といったサインです。時間が経つほど治療の選択肢が減ることがわかっており、早期の搬送が推奨されています(AHA 2019)。

Q:

救急車を呼ぶほどか不安なとき、まず相談できる窓口はありますか?

A:

地域によって異なりますが、日本では「#7119(救急安心センター)」などの電話相談窓口が整備されている地域があります。対応エリア外の場合も、夜間・休日の救急案内や、かかりつけ医・地域包括支援センターなどに相談できることがあります。ただし、明らかな片麻痺やろれつ障害、急な意識低下がある場合は、相談を挟まずに直接119番を優先してください(厚労省・自治体の救急医療情報をもとにした一般的な説明)。

Q:

一度脳梗塞を起こすと、また意識不明になる発作が起こりやすくなりますか?

A:

再発のリスクは、血圧・糖尿病・脂質異常症・心房細動・喫煙などのコントロール状況によって変わります。再発=必ず意識不明になる、というわけではありませんが、再発するほど重い障害を残しやすいことは知られています。そのため、退院後の薬物療法、生活習慣の見直し、定期通院、リハビリを続けることが、結果として「意識障害を伴うような重い再発を防ぐ」ことにもつながると考えられています(日本脳卒中学会ガイドライン 2019, AHA 2019)。

📚 参考サイト